ヨーロッパ(Europe)

Pare Me Apopse Pare Me, Ta Ziliarika Sou Matia (GLYKERIA)

Glykeria  大学卒業時にヨーロッパ数ヶ国をユーレイルパスで旅行したことがあるのですが、偶然となりに座ったギリシア人が「初めてヨーロッパに来た」と言うのを聞いて、ギリシア人は自国をヨーロッパとは思ってないのか?と意外に感じたことを憶えています。その後、ブズーキの音色が好きになり、ギリシアのポップスを聴くようになって、確かにヨーロッパとは違うなあと納得することが出来ました。1922年にトルコから流入した難民が創り出し、ギリシアのブルースと言われるレベティカをルーツとする現代ギリシアの音楽には、ヨーロッパでもトルコでもない独特の魅力があります。次のビデオは"PUTUMAYO"レーベルのCDで気に入ったベテラン女性歌手"GLYKERIA"が唄う"Pare Me Apopse Pare Me(Take Me Tonight)"と"Ta Ziliarika Sou Matia(Your Jealous Eyes)"です。後者はレベティカ草創期に活躍した"Markos Vamvakaris"の名曲でいかにもブルースっぽい唄い方がいいです。

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A Nos Actes Manqués (Jean-Jacques Goldman)

Goldman2  以前、ジャン・ジャック・ゴールドマンの"Né En 1917 A Leidenstadt"をとりあげましたが、今回は彼のレパートリーの中でもっとも好きな曲の"A Nos Actes Manqués"(私たちがやり損なった事に)。"Wikipedia"によれば、アフリカっぽいリズムを持つこの曲は、悲しい歌詞を陽気なメロディに乗せて唄うズーク・ミュージック(仏領アンティル諸島のポップス)に、ゴールドマンがインスパイアされて出来たものだそうです。歌詞を訳してみて解りましたが、私たちが犯しがちな失敗や陥りがちな後悔をひたすら羅列する歌詞が、とびきり陽気なメロディで唄われるという不思議な印象を持った1991年のヒット曲です。メロディーを一緒に唄っているのは、イギリス人ミュージシャンの"Michael Jones"、コーラスはアフリカン・アメリカンの"Carole Fredericks"です。

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Pour un Flirt, La Maladie D'amour

Delpech  1970年代、日本でも人気の高かったフランスの歌手ミッシェル・デルペッシュ(Michel Delpech)による"Pour un Flirt(青春に乾杯)"。私がこの曲を初めて聴いたのは1990年代にフランスに旅行した時だったので、最近までずっと90年代の曲だと思っていました。1971年の曲と知ってちょっと驚いたほど、今の音楽と言われても違和感がありません(ただ歌詞はあまりにストレートで今ではちょっと陳腐に感じられますが)。

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Un Canto A Galicia (Julio Iglesias)

Julio  1968年のデビュー以来長きにわたって活躍するスペインの歌手、フリオ・イグレシアスがガリシア語で唄った1972年のヒット曲(ガリシア語歌詞はこちら http://www.lyricscafe.com/i/iglesias_julio/UnCanto.htm)。それまで一様に見えたスペインという国にも様々な地方文化があることを知るきっかけになった曲。聴いた印象でもそうですが、ガリシア語はポルトガル語に近い言葉で、カタルーニャ語・バレンシア語・バスク語・アラン語とともにスペインの地方公用語になっています。歌詞は(大意:憧れの愛する土地、父親の出身地、海辺も山も谷も好き、悲しみに満ちた、ガリシアに捧げる歌、母なる土地よ、遠く離れているからこそ憧れる)まだ見ぬガリシアへの憧れを綴ったもので、"Teño Morriña, Teño Saudade"(病気のように郷愁にふける?)というガリシア語のフレーズが繰り返されます。

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La Vie en Rose (Edith Piaf)

Piaf  先日視たアメリカ映画「麗しのサブリナ」(1954)のなかで、ヒロインのオードリー・ヘップバーンがシャンソンの名曲"La Vie en Rose"(バラ色の人生)について語るシーンがあり、ヒロインの台詞で英語には"look at the world through rose-colored glasses"[バラ色の眼鏡を通して世の中を見る]、つまり楽観的に考えようという言い回しがあることを知りました。"La Vie en Rose"とは人生を楽観的に生きようというメッセージなんですね。悲恋の歌が多い様なイメージがあるエディット・ピアフですが、この歌詞はピアフ本人の作詞によるもので、以下の訳の通り愛の幸福感に満ちた人生肯定的なシャンソンです。

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T'en Va Pas (ELSA)

Elsa  "ELSA"は1986年のフランス映画「悲しみのバイオリン(La femme de ma vie)」に子役として出演し、その挿入歌"T'en va pas"を唄ったことで有名になったとのことで、フランス・ギャルに始まるアイドル路線を継承して売り出した歌手のようです。私は1997年に発売された"Elsa l'Essentiel"というベストアルバムを聴いて、その幼さを残しつつも透明感のある声に魅せられたくちですが、それ以降はあまり噂も聞かず半ば忘れていました。今回ネット上で検索してみると、フランス本国では現在も歌手・女優として活躍しているようで、2008年発表の"Oser"という曲のビデオクリップを"Dailymotion"で視たところ、大人の魅力をはなつ彼女の姿に圧倒されてしまいました。

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L'Italiano (Toto Cutugno)

Toto  少しかすれた声が特徴的なイタリア人ソングライター兼歌手のトト・クトゥーニョ(Toto Cutugno)によるヒット曲"L'Italiano(1983)"。マッチョな風貌に似合わない象徴派風の意味深な歌詞と哀愁に満ちたメロディが心に響きます。彼はまた作曲にも力を入れていて、フランス人歌手"Joe Dassin"をはじめ内外の歌手のために多くの曲を書いています。ネット情報によれば、最近はなぜかロシアでも大人気とのこと。ソ連時代の有名な反体制的歌手"Vladimir Vissotski"に雰囲気が似ていると思いましたが、ロシアではこういう嗄れた声が好まれるのでしょうか。このMVもロシアで行われたコンサートのようです。

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Tout, Perdere l'Amore (Lara Fabian)

Lara  ベルギー人の父とイタリア人の母を持ち、オランダ語とフランス語のバイリンガルの国、ベルギーで育ったララ・ファビアンは、フランス語人口の多いカナダ・ケベック州にも拠点を置いてヨーロッパとの間を行き来する、文字通り国境を超えて活躍するマルチリンガル・シンガー兼ソングライター。(Wikipedia)によると、仏・伊・西・英語を流ちょうに話すことが出来、ドイツ語・ポルトガル語の歌も録音しているそうで、なんとも言語的才能にあふれた人のようです。ただ知的で少し翳りを感じさせる彼女のルックスにぴったりなのは(フランスの女優カトリーヌ・ドヌーブ似、という書き込みには頷きました)、やはりフランス語の歌でしょうか。実際彼女が最もメジャーなのは、フランスとケベックのようなので。次のMVは、1997年のヒットアルバム"Pure"の中から名曲"Tout(すべて)"です。

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Les Champs-Elysées (Danièle Vidal)

Vidal  1969年にフランスのジョー・ダッサン(Joe Dassin)という男性歌手が唄ったヒット曲。ただ日本では、何といってもアイドル歌手ダニエル・ヴィダルの歌が有名(ウィキペディアによれば、フランスではほとんど無名とのこと)、私もこちらのほうが好きです。『シャンソンの四季』という本に書いてあったのですが、「イリヤ・トゥースク・ヴヴレ・オ・シャンゼリゼ」というリフレインが、フランス人にはギリシア・ローマ神話に登場する神々に祝福され、絶えずさわやかな西風(春に吹く風)が吹くという幸福の園「エリュシオンの野」を連想させるらしく、このフレンチ・ポップスの歌詞にも、フランス象徴派の詩作のように多くの意味が込められていると知りました。このビデオでは、1970年代のダニエル・ヴィダルと最近?の両方の姿が楽しめます。「歌うフランス人形」という当時のキャッチフレーズがいいですね。

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E VADO VIA (Didier Barbelivien & Félix Gray)

Evadovia  フランスのソングライター Didier Barbelivien と歌手の Félix Gray が競演した1991年のヒット曲。歌詞にフランス語とイタリア語が入っていて、シャンソンもカンツォーネも好きな私にとっては見逃せません。特に歌詞にある「ヴィヴァルディの最後の言葉」というフレーズが気になっていたので訳してみました(イタリア語の部分はよくわかりませんが、"E VADO VIA"は「じゃ私は行きます/消えます…」という意味のようです)。

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Capricho Arabe (Francisco Tarrega)

Tarrega  ’アルハンブラの思い出’で有名なスペインの作曲家でギター奏者のフランシスコ・タレガ(1852-1909)が作曲したギター用小品’アラビア風奇想曲’。大学時代に先輩がこの曲を弾いているのを聞いて、クラシックギターの音色の美しさに目覚めた思い出の曲です。演奏者の自由度が大きいとされる奇想曲らしく、"YouTube"にはプロ・アマ含めて様々なタイプの演奏が投稿されていて、視ていて飽きることがありません。

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La déclaration d'amour (France Gall)

Declaration  1960-1970年代にかけて、日本でも人気が高かったフレンチ・ポップス(60年代当時はイエイエと呼んだらしい)。リアルタイムで聴いた世代でない私も、アダモ、ミシェル・ポルナレフ、シルヴィ・バルタンそれにフランス・ギャルといった有名歌手の名前は知っています。当時のフランス・ギャルは、元祖ヘタウマ・アイドルだったらしく、ルックスの可愛さと微妙に音程がずれたようなロリータっぽい声が魅力でしたが、1974年発表の"La déclaration d'amour"の頃になると、さすがにアイドルを卒業して、おとなの魅力で聴くものをうっとりさせてくれます。

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Aïcha (Outlandish)

Outlandish  アウトランディッシュは1997年にデンマークで結成されたヒップホップ・グループ。 3人のメンバーは、モロッコ、パキスタン、ホンジュラスからの移民2世だそうです。この曲のオリジナルは、フランスのソングライタージャン・ジャック・ゴールドマンが作り、ライ歌手のシェブ・ハレドが唄ったアイシャ(預言者ムハンマドの妻の名前)というイスラム系の名前を持つ女性へのラブソングです。ただこのMVを見ていると、ヨーロッパで偏見を持たれがちなイスラム系住民への応援歌的メッセージがこめられているのかもしれません。

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Una Rosa es Una Rosa (Mecano)

Mecano  スペインの人気ポップグループ、メカノ。メンバーはナッチョ・カーノとホセ・マリア・カーノの兄弟に、女性ボーカルのアナ・トローハを加えた3人。彼らは様々なジャンルをこなし、また歌詞の意味も深いらしい。なかでもこの"Una Rosa es Una Rosa(バラはバラ)"は、スペインらしいフラメンコ調の名曲。このビデオはテレビの正月番組のようですが、フラメンコ・ダンスの名手と共演しています。

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Né En 17 A Leidenstadt (Jean-Jacques Goldman)

Goldman1  フランスで人気のソングライター、ジャン・ジャック・ゴールドマンが書いた反戦メッセージの込められた名曲。もし1917年のドイツに、北アイルランドの貧困地区に、南アフリカの白人に生まれたとしたらどんな人間になっただろうか…と、人間の心の中にひそむ暴力への想像力を持つよう訴えるすぐれた反戦歌。ちなみに"Leidenstadt"とは「苦しむ都市」という意味のドイツ語で架空の地名とのことです(Wikipedia)。たしか"Hachette"社の外国人向けフランス語教科書に彼のことが載っていましたが、なかなか知的な歌詞を書く才能がある人のようです。

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Zorba's Dance (Mikis Theodorakis)

 1964年のイギリス映画「その男ゾルバ (Zorba the Greek)」の挿入曲。映画のラストシーンで、ギリシア風のあまりにも印象的な音楽をバックにふたりの男のダンスが繰り広げられます。これは地中海世界に共通して見られる男同士の強い結び付きを、二人が一緒に踊ること(シルタキという種類のダンスらしい)によって表現しているのでしょうか。もしかすると、男らしさをよしとする文化(マチスモ)と関係するのかも知れません。

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La Marseillaise (Mireille Mathieu)

 フランス革命とナポレオン戦争の流血によって、世界で初めてナショナリズムを高揚させたフランス共和国の国歌、ラマルセイエーズ。その歌詞は下記の通り強烈な言葉に満ちていますが、シャンソン歌手ミレーユ・マチューがその歌詞にふさわしく唄っています。ちなみに、アルヴェール・ヴィル冬季オリンピック(1992年)の開会式で、可愛げな少女がこの歌詞を唄う演出が物議をかもしたそうで、好戦的な歌詞は変えるべきだという意見も出ているそうです。

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La Solitudine (Laura Pausini)

Pausini  イタリアのみならずヨーロッパ、ラテン圏で絶大な人気のラウラ・パウジーニ。彼女の素晴らしさはなんといっても、真っ直ぐに聞く者の心にひびくその声に尽きるでしょう。特に彼女の出世作"La Solitudine"(邦題:孤独を抱きしめて)は、大音量でかつ伸びのある歌声が徐々に勢いを増す波の如く押し寄せてくる素晴らしい名曲です。次のリンクは、この曲のビデオクリップと、新人賞を受賞した1993年のサンレモ音楽祭での映像です。

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